まぐまぐバックナンバー05

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「表現のプロが実践してきた、表現教育!」

  • 「体を動かすことで心は変わる!」表現教育、“表現”という言葉にこだわって23年。演出家・舞踊家・振付家の神永宰良が、子供たちの教育に大切な「表現力」を伸ばし、生きていくために必要なコミュニケーション力の育て方をプロの視点から紹介します。実践に基づいた経験談など、皆様の質問にも答えながら発信していきますので、お楽しみに!



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バックナンバー[No.05]
[No.05]
3月11日に発生しました東日本大震災におきまして
被害に遭われました皆様に、謹んでお見舞い申し上げます。
また一日も早い復興を、心からお祈り申し上げます。
私たちも一被災者として、今一歩を踏み出しています。
一歩行く力を 共に進みましょう
私たちも応援します。
皆さんこんにちは、神永宰良です。
大変ご無沙汰しておりました。
皆さんはいかがお過ごしでいらっしゃいましたか
今回の大震災で尊い命が沢山失われてしまいました
連日テレビで放映される被災地
本当に心が痛みます
これを読んでいただいている皆さんに
心休まる日が一日でも早く来る事を祈っています。
今回のまぐまぐメールマガジンは
私のダンススクールのお話を
書かせていただきたいと思います。
私は、福島県いわき市にあるエクスプレションD.S.という
子供達を中心としたダンススクールの代表をしております。
いわき市はご存じの通り地震、津波、そして、原発事故という
三重の苦しみを抱えた町です。
家を無くした人、知人友人を失った人
スクールの子供達もほぼ全員が
今回の地震、津波、原発事故の被災者です。
繰り返し起こる地震、そして原発事故、ライフラインや物流の問題…
「安全」とは言われる中、捜索や復旧活動がごく最近まで行われなかった場所
物流の滞り、「念のため摂取を控えるように」と言われた水道水や配られた薬…
そのような対応に、矛盾を感じるような場面も沢山ありました。
また実際に、家を無くされた方以外の方でも
過酷な生活環境と恐怖により、沢山の方が自主避難をし
いわきは、一時はゴーストタウンとなった程でした。
そんな中、「安全」と言われた結果、それぞれの理由、仕事、生活のために
不安を抱きながらも避難せずに、責任を貫いた方も沢山いらっしゃいました。
大人でも不安になり、いわきを離れ、日常の生活を送れないような現状の中
いわきに残っていたスクールの子供達は
いわきの教室でダンスを踊っていました。
この時期は、東京で開催されるとても大きなダンスコンクールに向けて
子供達は熱の入ったレッスンをしているはずでした。
楽しみにしていたコンクールでしたが
今回のことで、残念ながら不参加を考えておりました。
しかし、子供達に意見を聞くと全員が「参加したい」と
衣裳も、練習も、万全にはならないスタート
子供達の中には精神的不安で頭痛などの症状が出ていたり
余震や原発事故の不安と戦いながらのレッスンでした。
でも、この子達の姿に、私は未来の強いエネルギーを感じました。
今は、各避難所で健康ストレッチ運動などのボランティアをやらせていただき
一緒に参加したいと、スクールの子供たちも活動をしています。
そしてその子供たちが
今、心からの笑顔を取り戻しつつあります。
ダンス、表現教育の大切さを
今このような状況の中で、とても実感しています。
子供たちを励ましつづけてきたと、感じています。
このことは、また後程
皆さんにお伝えできればと思っています。
今、被災地以外の方でも
パニック症候群になっている子供たちが多いと聞いています。
今、子供たちに必要なこと
私からお話し出来ることは
大切なのは「親の反応」だということです。
地震余震があったとしても
どうぞ過剰な反応をしないようにしてください。
事実を見せるために
テレビを子供たちに見せる保護者の方が多いと聞きます。
その場合、どうしても映像を見ていると
「当事者」のようになってしまうことが多いようです。
ですからその場合は
「一緒に助けようね」という気持ちで
当事者にはならず、助ける側になる。
そのような気持ちで、子供さんとしっかりと
一緒に話し合いましょう。
親、保護者の方の反応が一番大切です。
そしてお子さんの夢中になれること
好きなことをさせてあげる。
心が潤うものをさせてあげてください。
見たり聞いたりということよりは「体験」するもの
心が潤うということは
何かをして、「出来た」という喜びを感じる事の方が
大きいと思います。
「心で感じること」を実践しましょう。
大人はとても大変で苦しい中、今一生懸命、頑張っていらっしゃる事と思います。
でも、だからといって
子供に「我慢してね」という言葉は
子供たちの心を大人にはしますが、その陰で心は壊れています。
今です 今が大切な時
子供たちの心のケアーをしていきましょう。
それではまた、皆様お元気で。
神永宰良
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